和の慣用色名
赤橙 あかだいだい
- Web Color
- #F15A22
- RGB
- R(赤): 241 G(緑): 90 B(青): 34
- CMYK
- C: 0.0 M: 62.7 Y: 85.9 K: 5.5
- HSL
- H: 16.2 S: 88.1 L: 53.9
「赤橙」の由来と特徴
赤橙(あかだいだい)は、赤と橙(オレンジ)の中間にある、赤みがかった鮮やかなオレンジ色を指す日本の伝統色です。夕焼けや燃える炎を連想させる、力強い色合いです。
由来
語源は、そのまま「赤」と「橙(オレンジ)」を組み合わせた色名で、その通りの色味を表現しています。「橙(だいだい)」は、柑橘類である橙(ダイダイ)の果実の色に由来し、古くから日本で親しまれてきた色です。
「赤橙」は、橙色の中でも特に赤の要素が強い色相であり、紅(くれない)に近い鮮やかさを持っています。この色は、夕日が地平線に沈む直前の情熱的な光や、激しく燃え上がる炎の色、あるいは朱色の絵の具を混ぜたような鮮烈な色として捉えられてきました。伝統的な色名としては「緋色(ひいろ)」や「朱(しゅ)」と並んで、暖かく、力強い赤系統の色として用いられます。
関連する文学的表現
赤橙色は、特定の百人一首の歌に直接的に登場する色名ではありませんが、その色合いは、燃えるような紅葉や夕焼け空を表現する和歌の情景と深く関連づけられます。
特に、紅葉を赤や橙、朱といった色で表現する際に、この赤みの強い橙色は、秋の自然の鮮やかさや、季節の移ろいのもつ激情的な美しさを強調する役割を果たしてきました。
奥山に 紅葉(もみぢ)踏みわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき(『古今和歌集』、猿丸大夫)
この歌に見られるような、奥山の燃えるような紅葉の情景は、まさに赤橙が表現する濃厚で鮮やかな色彩を連想させます。この色は、生命力や情熱、そして秋の深まりを象徴する色として、日本人の情緒と結びついています。
色の特徴
赤橙色は、赤を基調に黄色の要素が加わった、明度が高く、彩度も高い鮮烈な色です。
・伝統的な染色では、茜(あかね)や蘇芳(すおう)などの赤系の染料と、梔子(くちなし)や鬱金(うこん)などの黄色の染料を組み合わせて染め上げられました。
・同じ系統の色である「橙色」よりも赤みが強く、「朱色」よりも黄色みが強いのが特徴です。
・活力、暖かさ、エネルギッシュな印象を与え、古くから工芸品や神社の朱塗りにも近い色として、魔除けや生命力の象徴としても用いられてきました。


