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ネタバレ注意

映画を観終わったあなた、結末が気になるあなたのために、作中に登場する降田の手帳に書かれていたメモを一部公開!内容はネタバレも含みますのでご注意ください!

2023年12月15日

警察を辞めて1年が経つ。当時の上司だった目黒一課長は事件を事故として処理した。これは何かおかしい。隠す理由は何なのか。警察の不祥事が関わっている?そういえば殺害された夜月円は目黒一課長と大学時代の同期という関係らしいがこれは偶然なのだろうか。
退職してから百合と会っていないが元気にしているだろうか。彼女と初めて会った時、家族が亡くなった直後だというのにとても冷静に事情聴取を受けていたことが印象的だった。辛い出来事だったと思う。彼女がこの先幸せに生きていけることを願いつつ、俺も早く犯人を見つけてあげたい。

目黒の写真

2023年12月20日

今日は初心に戻り、犯行現場に足を運んだ。すると男が1人と百合が現れたのだ。男は探偵をやっている服部という男で「犯人は現場に戻ってくる」とか言いながら俺を犯人だと言いやがった。そんな男に百合の護衛が務まる訳がない。少々面倒ではあるが、百合のためこの男と一緒に彼女の護衛と犯人探しをしようと思う。

服部の写真

2024年1月16日

探偵の仕事にも慣れてきたが、わからないのは情報屋Xと呼ばれる犬が事務所をよく出入りしている。こいつは何者なのか、服部に聞いてもよくわからないが情報はいつも正確なんだそう。こういういい加減なところは早急に直したほうがいい。

情報屋Xの写真

2024年2月9日

ストーカーの正体がやっとわかった。百合のバイト先の店長、甘菜大樹だ。甘菜は百合に何度もしつこく交際を言い寄っていたらしい。ただ疑問なのは甘菜は確かに彼女を付けていたが、彼女から「最近誰かに付けられている気がする」と相談を受け、ボディーガード感覚で付けていたという。後ろから付けていたのは彼女からの指示だったみたいだ。
甘菜はこんなことも言っていた。百合がバイトで入ってきたのは4年前みたいなのだが、体中あざだらけだったそうだ。夏でも長袖を着て、隠すようにしていたが、聞いてもその都度誤魔化されて結局本当のことは教えてくれなかったらしい。

甘菜大樹の写真

2024年2月29日

久しぶりに目黒一課長と飲みに行った。相変わらず正義を絵に描いたような人だと思った。百合の話になり、ストーカーのことやあざの話をした。すると目黒一課長はこんな話をしてくれた。一課長と夜月円は大学の同級生で卒業後もちょくちょく会っていたそうだ。円は女癖がひどかったが、自分の会社の跡取りを作るためにお見合いをした女性と結婚すると言った。円に結婚する女性への愛なんてなく、まして生まれてくる子供は跡取りとして生まれてきた存在ぐらいにしか思ってなかったと言っていたらしい。
ある日、円から連絡があり会うことになったそうだ。すると開口一番「もし俺に何かあったら百合のことを気にかけてやってくれ。」と頼んできたそう。こんなことを頼んでくるなんて何かあったのかと聞いたが、それ以上何も答えなくその1週間後に事件は起きたそうだ。

夜月円の写真

2024年3月7日

今日は百合に会いに行った。甘菜から聞いたあざは誰に付けられたのかを。すると百合は覚えていないと言いつつ、「お母さんと喧嘩しちゃった時についた傷かも?」と答えた。親子同士の喧嘩であざなんてできるだろうか。怪しい。

百合の写真

2024年4月10日

事務所にあの犬が来た。ただ今日は様子がおかしかった。Xが届けてきたのは、犯行現場で殺害された夜月一華の爪から犯人と思われる人物の皮膚片が検出されたという。だがこれだけ大きな情報なら俺が警察にいた頃に発見されているはず。何故今更?それよりも重大なのはこのDNAの持ち主が彼女であるということ。明日関係者を集めて話を聞こう。

夜月一華の写真

2024年4月19日

全てがわかった。何ということだ。夜月円と一華を殺害したのは実の娘である百合だった。百合は生まれてから事件が起きるまで、円と一華から暴力を受けていたそうだ。円は自分を会社を継ぐ跡取りとしか考えていなかった。そのために円にとって少しでも気に食わない行動をとるとすぐに暴力を振るっていたそうだ。
一華にとっても円の跡取りを産んでもらうために騙されて結婚し産んだ娘だったために、一華の中にある憎悪全てが百合に暴力として向けられたのだと言う。そんな状況に耐えられなくなり2人を殺害、さらに自分に惚れている甘菜を利用し自分の代わりに2人を殺害したことにさせようとわざとストーカーにしたてたのだった。
なぜこんな決定的な証拠があるにも関わらず強引に操作が打ち切られる形になったのか。それは円から暴力のことを直接聞いていた目黒一課長がいち早く事実を知り、円の遺言である百合を守ると言う使命を果たすために隠蔽したのではないかと俺は考えている。おそらく円は自分が実の娘に殺害されることを直感的に悟り、死が間近になった時に初めて親としての感情が芽生えたのではないだろうか。そうは言っても百合が負った心の傷は計り知れない。

降田の写真

2024年5月14日

結局百合は殺人罪、目黒一課長も犯罪行為の隠蔽でそれぞれ逮捕されることになった。百合の家から押収された荷物の中に一華の日記が入っていた。内容は結婚してからのことがほとんどだったが、百合の名前の由来がそこには書かれていた。百合の花に付けられた花言葉は「純粋」。そしてもう1つ、「復讐」と言う意味もある。私を散々利用した男に対しての復讐をすると言う意味を込めたとそこには記載されていた。これを読んだ時、百合はどう思ったのだろう。
殺人が許されないことは天と地がひっくり返っても覆ることはない事実だ。ただこの事件の結末を知った今、私の取った行動は正解だったのか、何が正義なのかわからなくなってしまった。

一華の写真

2024年6月11日

逮捕から1ヶ月、色々考えてしまって眠れない日々が続いている。そういえば最近あの犬を見かけないがどこへ行ったのだろうか。見かけなくなったのもちょうど1ヶ月前くらいからか。結局正体がわからないままだったな。

降田の写真

2024年6月12日

今日も浮気調査に出かける。いつもの服部の安請け合いでできた仕事だ。相変わらずトンチンカンなやり方で依頼人が心配だ。事件は解決したが、もう少しここで働くとしよう。辛いことも多い半年間だったが、色々と考えさせられることの多い時間だった。1つの仕事が終わり、新たな生活が始まる。俺はこれからも自分の中の正義を貫き続ける。

アンダースローの写真